産業看護師として働く上でのデメリットとは
看護業務以外の仕事が増えることです。産業看護師は企業の一員として働くため、メールのやり取りや資料の作成、電話応対などのデスクワークの仕事もしなければなりません。そのため、WordやExcelなどの基本的なパソコンスキルやビジネスマナーは必須となります。また、デスクワーク中心の仕事のため、医療行為に関わる機会が少なくなることも大きなデメリットです。
産業看護師の仕事は、社員の健康診断をしたり相談を受けたりするほか、医務室に待機して社員の病気やけがを見ます。一般的な病院で仕事をしていた頃よりは医療行為を行う機会は減ることでしょう。これまで病院で医療行為をしてきた人は物足りさを覚えるかもしれません。最終的に一般的な病院への転身を考えた際は、スキルアップが図れないことで転職先で苦労することが考えられます。
産業看護師の求人数が少ないこともデメリットの一つです。1件〜数件しか見つからないことも多いため、産業看護師の仕事を探す際は非公開求人を掲載している看護師専門エージェントを利用する手段が有効です。しかし、応募倍率が高いため、なかなか面接を突破することは難しいでしょう。
また、相談できる仲間が少ないこともデメリットです。産業看護師は企業に1人〜数名しか配置されないため、相談しようとしても相手がいません。とくに自分一人しか産業看護師がいない場合は、職場状況によっては孤独感に苛まれる可能性もあります。毎日の生活に張り合いができるように意識改革を行う必要がある
でしょう。